警備員という仕事は、人々の暮らしの安全・安心を守るためのものです。必然的に、人と接する機会が多くなります。それに伴い、クレームを受けてしまうかもしれない場面も増えていくのです。
一生懸命業務にあたっていても、何らかの理由でクレームが発生してしまった場合、誰しも心が痛みます。
当たり前のことですが、クレームが発生しないことが一番です。あらかじめどのようなことがクレームにつながりやすいのかを知っておくと、より気をつけることができます。
どのようなクレームが発生しやすいのかを見てみましょう。

警備会社に入るクレームは、「警備員の態度が悪い」「案内が不適切」「交通誘導がスムーズでない」など警備員についてのものから、騒音に関するものまで実に様々です。まれに、こちらに非がなくとも、クレームをぶつけてくる方もいます。そのようなクレームに遭わないために、日々の業務の中で以下のポイントを心掛けましょう。

• 業務に対して真面目に取り組む
• 常に周囲に気を配り、人々に安心感を与える
• 礼儀正しく、誠実な対応を行う
• 質の高い警備を行えるよう、日々の努力を惜しまない

こちらが質のよい警備を毅然とした態度で行っていれば、悪質なクレームが発生することも少なくなるはずです。万が一、悪質なクレームを受けたとしても、譲れない部分に対してはきちんと対応した上で、「勉強させてもらった」と前向きに捉えるとよいでしょう。
こちらに非があった場合は、真摯に受け止め、その後の業務改善に努めます。
クレーム対策も兼ねて日々の業務を精一杯行うことは、仕事の質を上げることにもつながります。
何事も、毎日の心掛けが重要です。

日々、丁寧で実直に業務を行っていても、クレームが発生してしまうことは十分にあり得ます。それは、正社員だけではなく、バイトや、警備員としての仕事を始めたばかりの人にも起こり得ることです。
クレームは、その対応を誤ってしまうと、自身だけでなく警備会社やその先のクライアントへも及ぶ可能性があります。最悪の場合、警備会社とクライアントの契約が打ち切りになることや、警備員が退職となる場合もあるため、十分に注意しなければなりません。
一番大切なことは、「誠意をもって、相手の話を最後までしっかり聞く」ということです。なぜなら、話を聞いてもらった相手は、それだけで怒りがおさまることも多いからです。
逆に、決してやってはいけないことは、受けたクレームを否定すること、感情的に対応することです。こちらに非がなく理不尽に思うことがあっても、まずは冷静に相手の話を聞きましょう。その際、言葉づかいや態度にも注意しなければなりません。

クレームの内容に関して、自身で判断や対応が難しい場合には、上司や会社に相談しましょう。特に悪質なクレームに関しては、適切に対処します。
こちらの非に対する指摘は、業務や自身の仕事に対する姿勢を改善するためのアドバイスをいただいたということでもあります。それは、とてもありがたいことです。謝罪と共に、相手への感謝の気持ちを述べて今後に活かしていくことを伝えると、お互いにわだかまりなく終えることができます。
このように、どのようなクレームであっても、自分が成長できるチャンスと前向きに受け止めましょう。それが、より質の高い警備を行い、人々に安心感を与え、信頼される警備員への近道です。

警備員の仕事をしていれば、正社員かシフト制バイトかに関わらず、クレームに遭遇するときもあるでしょう。しかし、それはこの業種に限ったことではありません。
一番大切なのは、普段から仕事に真摯に取り組む姿勢や心掛け、そして万が一クレームが発生してしまったときには、誠実で丁寧に、かつ毅然とした対応をすることです。クレームは、自分を成長させてくれるチャンスと捉え、前向きに対処していきましょう。

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