安全靴

交通誘導警備は、車が絶えず行きかうような場所で仕事をします。そのため、つま先を守れる安全靴を履くことで怪我のリスクを下げることができます。

制帽

激しい動きが求められない場所では制帽を被ります。工事現場などでは、ヘルメットを着用します。

制服、交通腕章

警備業法により、所定の腕章を取りつけて着用します。

雨具、安全ベスト

安全ベストには反射材がつけられており、視認性を上げる役割を果たします。

手旗もしくは誘導棒

誘導の際に使う道具です。手旗は赤色と白色の2本を使いますが、地域によっては緑色や青色などの場合もあります。雨の日や夜間は見えづらいため、LEDライトが内蔵されている誘導灯を使用します。

トランシーバー

警備員同士が連絡を取り合うために使用します。一度の通話で全体の警備員に連絡事項を伝えることができ、全体連携に重要な役割を果たしています。

警笛

緊急時の注意喚起や合図に使われます。

車を停止させる

停車させたい車の真正面に立ち、右手に持った誘導棒が地面と水平になるよう真横に倒します。
車は急には止まれないので、十分に距離を取り、早めに合図を送ることが大切です。また、運転手の目線を確認し、きちんとこちらの合図を認識しているか確認することもポイントです。車が停止してくれたら会釈をし、感謝を伝えましょう。

徐行を促す

停止の合図と同様に、真横に差し出した誘導棒を、ゆっくりと大きく上下に揺らします。

停止予告を送る

誘導棒を頭上に掲げ、立てるように持ち、運転手に対して左右に振ります。
停止予告を送り、しっかりアピールを行うことで、運転手も余裕を持って対応することができます。特に、車のスピードが出やすい道路環境や、視認性の低くなる夕方や夜間などには、早めに予告の合図を送りましょう。

進行を促す

周囲の安全を確認し、車の側面方向に体の向きを変えます。右手に持った誘導棒を、車を招くように動かし、反対の腕で進行方向を指し示します。
誘導時、誰に対して行っているのか明確に表現することが最も大切です。誘導に応じてくれた運転手に対して、謙虚な気持ちで合図を送りましょう。

誘導も大事ですが、何より肝に銘じておきたいのは、自分自身の安全を優先することです。交通誘導員が対峙するのは、自分より大きな車です。対する自身は生身の身体ですから、常に危険と隣り合わせとなります。
また、自分の身に危険が及ぶと、周囲にも危険が波及し大事故につながる恐れもあります。安全を確保しつつ、スムーズで臨機応変な誘導を心がけたいものです。